予防接種を打ちましょう

2015年6月26日

小児予防接種についてわからないことがございましたら、当クリニックスタッフにご相談ください。当クリニックでは、ワクチン専用の時間を設けず、診療時間内であればいつでも接種可能です。毎日行っていますので、ご家族のご都合や、子供さんの急な発熱があったりしても予定が立てやすく変更が可能です。診療にいらっしゃった時や電話で予約をおすすめします。

この数年で、赤ちゃんが接種するワクチンの数が多くなり、「どのワクチンをどんなスケジュールで打てばよいのですか」と相談を受けることが多くなりました。

乳児の月齢によってかかりやすい病気があります。かかりやすい時期にワクチンを接種しておくことが重要です。

2ヶ月
Hib、肺炎球菌
を始めましょう。Hib、肺炎球菌による髄膜炎は2ヶ月~1歳未満がもっとも多い病気です。免疫獲得のためにできるだけ早く初回の3回を終えることが重要です。私が小児科病棟に勤務していた時も、Hib、肺炎球菌の肺炎から菌血症になって入院される患者さんがたくさんいらっしゃいました。2つのワクチンが公費負担で接種可能となっていますが素晴らしいことです。
Hib、肺炎球菌は、接種開始の月齢によって回数が異なりますが、2か月になったらすぐに始めて3回しっかり接種しましょう。ロタワクチン(生後6週から打てますが他のワクチンとの同時接種で2か月からの接種をお勧めします)、B型肝炎ワクチンも受けることができます。

3ヶ月
四種混合
ワクチンを始めましょう。四種混合には、ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオが含まれます。百日咳は3ヶ月からかかり、一年を通じて大人も肺炎を引き起こす病気です。

3カ月~ 
BCGを受けましょう。結核性髄膜炎は6ヶ月未満の乳児に多く、早めにBCGを接種することが重要です。

【注意】BCGは生ワクチンで接種後4週間はほかのワクチンが打てないため、BCGの日程に合わせて、Hib、肺炎球菌、ロタ、四種混合ワクチンの日程を組まなければなりません。


1歳
麻疹風疹
ワクチンを始めましょう。風疹は数年前に流行しましたし、麻疹は肺炎や脳炎を起こす怖い病気です。又麻疹は、罹患者の中で1歳児の割合が最も多く、また、非常に感染力が強く症状も重い病気です。麻疹風疹ワクチンは1歳になったらすぐに接種しましょう。
Hib、肺炎球菌もこの頃になると免疫が低下してきています。いっしょに追加接種を受けましょう。水痘も定期接種になり、二回接種できるようになりました。おたふくかぜワクチンも名古屋市からの助成で受けることができます。

3歳~4歳
日本脳炎
が始まります。

年長さん
麻疹風疹
の追加を受けましょう。

9歳~13歳未満
日本脳炎
の追加を打ちましょう。